長母趾伸筋の不調によるカラダへの影響【ラクリスfit大阪/寝屋川/香里園/整体】

### 長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)の機能不全が体に与える影響

長母趾伸筋は、足の親指を伸ばすために重要な筋肉で、足首の動きにも大きく関与しています。この筋肉が正常に機能しない場合、日常の歩行やランニング、バランス保持に影響を与えることがあります。この記事では、長母趾伸筋の機能不全が体にどのような影響を及ぼすかについて詳しく説明します。

#### 長母趾伸筋の役割と構造

長母趾伸筋は、足の親指を伸ばす(背屈する)役割を持つ筋肉で、足の前面の深層に位置しています。この筋肉は脛骨の下部から始まり、足の親指の末節骨に付着しています。長母趾伸筋は、親指の背屈(反り返る動き)だけでなく、足首を背屈させる(足を上に持ち上げる)動作にも関与しています。このため、歩行時やランニング時に足を地面から持ち上げる動作を助け、バランスを保つのに重要です。

#### 長母趾伸筋の機能不全の原因

長母趾伸筋の機能不全にはいくつかの原因が考えられます。

1. **過度の使用**: ランニングやジャンプなどの反復的な動作は、長母趾伸筋に過剰な負荷をかけることがあります。
2. **外傷や捻挫**: 足首や足の捻挫、転倒による外傷は、長母趾伸筋の損傷を引き起こす可能性があります。
3. **不適切なフットウェア**: サポートのない靴や硬い靴底は、筋肉に過度のストレスをかけ、機能不全の原因となることがあります。
4. **神経の問題**: 特に腰や足の神経に問題がある場合、長母趾伸筋の神経支配が影響を受けることがあります。

#### 機能不全が引き起こす症状

長母趾伸筋の機能不全により、以下のような症状が現れることがあります。

- **親指の痛みや弱さ**: 親指の背屈が困難になることや、親指を動かすときの痛みを感じることがあります。
- **足首の動きの制限**: 足首を持ち上げる(背屈する)動きが制限されるため、歩行やランニング時に足を正しく持ち上げられないことがあります。
- **つま先の引きずり**: 足首の背屈が不十分なため、歩行時に足を引きずるような動作になることがあります。
- **バランスの問題**: 足の親指がしっかりと機能しないため、バランスを取るのが難しくなり、転倒のリスクが増加します。

#### 予防と対策

長母趾伸筋の機能不全を予防し、改善するためには、以下の対策が有効です。

1. **ストレッチと筋力トレーニング**: 長母趾伸筋を強化し、柔軟性を保つために、定期的なストレッチや筋力トレーニングを行うことが重要です。
2. **適切なフットウェアの選択**: サポート力のある靴を選び、足首や親指にかかる負担を軽減します。
3. **休息と回復**: 過度の運動を避け、筋肉の回復を促進するために十分な休息を取ることが重要です。
4. **専門家の相談**: 足や足首の痛みが続く場合は、整形外科医や理学療法士に相談することをお勧めします。

#### 結論

長母趾伸筋は、親指の動きと足首の背屈において重要な役割を果たしています。この筋肉の機能不全は、日常生活やスポーツ活動においてバランスや歩行に大きな影響を及ぼす可能性があります。適切なケアと予防策を講じることで、長母趾伸筋の健康を保ち、身体の機能を向上させることができます。